『C Channel』森川 亮社長 アジアNo.1への果てしない野望 ―ドリームインキュベータと中国最大手VCのLegend Capitalは中国展開を支援―

2018.05.11

月間動画再生数6億回を誇る、日本最大級の女性向け動画メディア『C CHANNEL』。ファッション、コスメ、料理などのハウツー動画に特化し、主に20〜30代女性に多く支持されている。海外展開も創業初期から取り組み、今では再生回数のうち半分以上は中国をはじめとするアジア各国での再生が占める。今回はドリームインキュベータ(DI)の国内ベンチャー投資・上場支援事業を統括する執行役員 宮宗孝光がC Channel代表取締役の森川亮氏、および執行役員 兼 海外事業責任者の肥沼芳明氏に、今回の資金調達、そして今後の世界展開の展望について聞いた。

中国進出の切符を手に入れる

――DI宮宗:今回の資金調達の狙いをお教えください。

CC森川:中国はマーケットが非常に大きく、世界、特にアジア展開をする上では避けて通れない市場です。我々が中国に本格展開していく上で、自力でパートナー探しを続けてきたのですが、なかなか本当に信頼できるパートナーと巡り会うことができずにいました。

その中で、Legend Capitalの朴さんと出会って、たくさんのパートナー候補となる企業をご紹介いただくことができました。中国の場合は特に、中国内で信頼されている方からの紹介でないと上手くいかないのだなと気づきましたね。

そこで今回の資金調達では、中国の大手VC Legend Capitalさんと、中国での投資実績もあり経営支援にも強いドリームインキュベータさんに出資いただいて、お二方との繋がりの中で信頼関係を作りあげることで、中国展開を加速できればなと考えております。どちらかというと単なる資金調達というよりは、「中国進出の切符をいただいた」という気持ちで挑戦していきたいと思います。

森川亮/C Channel株式会社 代表取締役
日本テレビ、ソニーを経て2003年ハンゲームジャパン(後のNHN Japan。現LINE)に入社し、2007年には代表取役社長に就任。 2015年3月、同社代表取締役社長を退任し、C Channel株式会社を設立。

LC朴:百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)という中国の巨大テック企業は、彼らの頭文字をとって「BAT」と呼ばれていますが、ここ三年で「BAT」が買収なども含めたエコシステム作りに投じたお金が約1兆円くらいだと言われています。

それだけの巨大資本が動く市場では、どのようにパートナーシップを組み、ローカライズしていくかが鍵になります。C Channelには「コンテンツ」や「ブランド作り」といった点において優位性があると思うので、是非その強みを生かして大成功して欲しいですね。

朴焌成(Joon Sung Park)/Partner(Executive Director), Legend Capital
韓国延世大学校卒業、慶應義塾大学MBA及び中国长江商学院MBA修了。アクセンチュア東京オフィスを経て、Legend Capitalに参加。Legend CapitalではExecutive DirectorとしてEコマース、インターネットサービス、モバイルアプリケーション、コンシューマーサービス分野での投資を積極的に行う。韓国語、日本語、中国語、英語に堪能。C Channel社外取締役に就任。

――DI宮宗:実際、資金調達を進める際は、日本と中国では進み方が違った部分もあったと思います。

CC森川:中国の投資家の方の、「冷静に日本を見る目」というのを強く感じましたね。Legend Capitalさんからデューデリジェンスの過程で受けた指摘は、日本の投資家にはあまり無いものも多く、参考になった部分がたくさんありました。

指摘の背景には、日本のベンチャーは国内だけに閉じていて、なかなか海外に出ていっていないという実情もあると思います。今回は我々の本気度を認めていただき、応援いただけるということで、やるからには結果を出さなければいけないなと強く感じています。

「アジア発」の女性向け動画メディア

――DI宮宗:中国を含めたアジア進出の状況をお聞かせください。

CC肥沼:「アジアの女の子が見たいコンテンツ」というブランディングを推し進めています。日本に加えて、韓国や台湾で作られた動画も配信することで、「日本発」から「アジア発」にC Channelのイメージが変わってきました。おかげで東南アジアでも確かな優位性を築きはじめてきたなと感じています。

肥沼芳明/C Channel株式会社 執行役員 兼 海外事業責任者

さらに、国境をこえてアジア複数の国で活躍できるインフルエンサーの育成も強化しています。そのようなインフルエンサーのことを我々は「Pan-Asia Influencer」と呼んでおり、企業のクロスボーダーブランディングにどんどんと活用していく戦略をとっています。

CC森川:すでに韓国企業に所属するYoutuberの日本展開支援を開始しており、将来的には中国のインフルエンサーが日本で展開するご支援もできると思います。逆に、日本で活躍されている方をアジア・中国に展開していくこともお手伝いできるでしょう。

アジア全域にメディアとEC事業を持つ我々だからこそ、国境を超えたインフルエンサー事業も強化していけると考えています。

アジアNo.1のメディアカンパニーへ

――DI宮宗:最後に、中国展開の今後の展望をお聞かせください。

CC森川:日本のベンチャーとして、中国展開で一番成功した企業になりたいです。

多くの日本企業が中国展開に失敗していますが、色々と聞いてみると、パートナー選びと、意思決定スピードが遅いことに原因が集約されるように思います。そこを今回の資金調達をきっかけに、突破していきたいと考えています。

具体的にいうと、Legend Capitalさんの紹介もあり、アリババさんやテンセントさんが既に出資している企業が、我々の中国での現地パートナー候補になっています。また、C Channelは各国の現地パートナー主導でメディアのブランディングを推し進める方針ですので、意思決定もスピーディーに行えると思います。

日本の強み、韓国・台湾の強み、そして今後中国の強みが出てくると思いますので、それを全面に生かしながら、アジアNo.1のメディアカンパニーを目指していきたいと思います。

宮宗 孝光(みやそう たかみつ) 株式会社ドリームインキュベータ 執行役員/ 国内ベンチャー投資・上場支援事業を統括。
東京工業大学・大学院を卒業後、シャープ(株)にてLEDやDVD用半導体レーザーの開発・量産化に携わる。2002年、ドリームインキュベータ入社。大企業とベンチャーの戦略策定、幹部採用、M&A、提携などを推進。ベンチャー支援の実績として、3社の上場、2社の東証一部上場企業へのMBOに貢献。直近の上場支援先はマイネット(3928)。

――DI宮宗:お話ありがとうございました。ドリームインキュベータ(DI)は、戦略的提携先であるLegend CapitalとともにC Channel社の中国を中心としたアジア展開を支援していきます。

 

 

>今回の資金調達に関する各社のプレスリリース

 ・C Channel:プレスリリース

 ・ドリームインキュベータ:プレスリリース

>C Channelの公式HPはこちら

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筆者 下平 将人

筆者 下平 将人

筆者 下平 将人

法律事務所、LINE株式会社の社内弁護士(リーガルカウンセル)、新規事業開発を経てDIに参画。DIでは、ベンチャー投資、投資先の経営支援に取り組み、投資先企業の社外取締役等を務める。東京弁護士会所属弁護士。Arts and Lawに所属しクリエーターの無料法律相談を担当。チャレンジングな事業領域に挑戦する起業家と汗をかき、共に理想を追い求め続ける存在でありたい。

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