どこの国でも勝負できる起業家になるまでの道のり AnyMind Group 十河宏輔CEO(第2話)

会社設立後約1年で9カ国に拠点、社員数170名超

――改めて、これまでの経歴と御社の事業、組織についてお聞かせください。

2012年、国内アドテクノロジー大手のマイクロアドに新卒で入社した後、東南アジア6カ国の拠点の立ち上げを担いました。AnyMind Groupを設立したのは2016年4月ですね。

AnyMind Groupのメイン事業はいわゆるWEBマーケティングで、具体的に言うと動画広告ビジネス及び「CastingAsia」というインフルエンサーマーケティングのプラットフォームを2本の柱として進めています。

現在は、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、カンボジア、台湾、香港、中国、日本の9カ国で展開をしています。

社員数は直近で170名規模まで急拡大していて、年内で200名を超える見込みです。

今後力を入れていくのは、インフルエンサーマーケティングです。

この事業では、インフルエンサーの属性や過去の投稿をAIを活用して分析し、スコアリングすることで、クライアントに最適な広告をレコメンドできるプラットフォームを展開しています。さらに、プラットフォーム上ではキャンペーンのマネジメントやレポートのチェックなども行うことが可能です。

今はWEBマーケティングということで、広告主とメディアのマッチングや広告主とインフルエンサーのマッチングが主になっていますが、マッチング技術の精度がどんどん上がっているので、ゆくゆくは他の産業、例えばHR(ヒューマンリソース)などにも展開していきたいと考えています。

 

世界で勝負するきっかけとなったインドでの衝撃

――なぜ、最初にマイクロアドに入社されたんでしょうか?

実は就活生時代、11、2社から内定をいただいていていました。

その中から会社を選ぶ基準として、「絶対に海外事業をやりたい」というものがありました。なぜかというと、学生時代のインド旅行で印象深い経験をしたからです。

当時、私は19、20歳くらいだったんですが、インドでは10歳くらいの幼い子どもたちが精力的に商品を売り込んでくるんです。それを見た時、「この商売っ気、ハンパねえ!こんなアグレッシブな連中がたくさんいるなんて、インドって凄いな」と衝撃を受けたんですよ。

ですから「インドでいつか商売をしてみたい」という気持ちが、漠然とありました。

その頃、マイクロアドは「グーグルのような会社を作る」という目標を掲げており、日本で先駆けてグーグルのアドセンスモデル、いわゆるアドネットワークモデルを手がけていた会社だったので、面白いなと思っていたんです。

で、内定者の集まりで社長と会食をした際、「インドでの事業をやりたい」と吐露したところ「やればいいじゃん」とお話をいただいたので、入社を決めました。

 

――そこから、どのようなきっかけでアジアのビジネスに携わるようになったのでしょうか?

入社後、日本ではずっと営業成績がNo.1で、半年の間毎月連続MVPをもらったりしていました。

そうなった時に、本当はもっともっとやりたいのに、だんだん「こなしている感」が強くなってきたんです。1番になったら、その上ってないじゃないですか。

そんな時、ありがたいことに他社からオファーをいただくことがありました。そこで「新しい世界でチャレンジしたい」と社長に話を切り出したら、「『海外事業をやりたい』って入社の時に言ってたよね」と、ベトナム法人立ち上げの仕事を任されたんですよ。

そのきっかけがなければ、起業自体はしていたとしても、今のようなアジア中心のビジネス形態ではなかったかもしれません。

 

――過去の経験が、今の事業につながっているんですね。

多種多様な国の人とビジネス上でコミュニケーションをたくさんとってきたので、ロシアでビジネスをやろうがアメリカでビジネスをやろうが、自分の中でハードルが全く無いんですよね。

どこの国で事業を立ち上げようがバリアがない、というのはグローバルな事業をやる上では強いです。今振り返っても、起業するまでの様々な経験のおかげでそのような状態になれたと思うので、とても感謝しています。

 

 

>第3話「真のグローバルカンパニーが持つべき基準とは」に続く

>AnyMind Group公式HPはこちら

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著者 小縣 拓馬

著者 小縣 拓馬

著者 小縣 拓馬

起業家向けメディア「ベンチャーナビ」 編集長。玩具会社のタカラトミーを経てDIに参画。ビジネスプロデューサーとして、主に国内ベンチャーへの投資・事業支援・戦略立案を担当。     ~「More than Meets the Eye」 これは玩具会社時代に担当していたトランスフォーマーというシリーズの代表的なコピーです。見た目だけではわからない、物事の本質に焦点を当てること。そんな想いで記事を提供していきたいと思っています。~

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