競合の追随を許さない、急成長サービスの作り方 C Channel 森川 亮社長(第4話)

「質」と「スピード」を意識した人材配置

——近年の分散型動画メディアの市場は群雄割拠の様相かと思いますが、競合が追随してきた際の対処のポイントをお教えください。

これは、LINE時代に韓国や中国などの企業を見てきて思ったことですが、「質」と「スピード」両方を実現することが大切です。日本の企業の多くは「質」は高いけれど「スピード」が遅い。それでは結局負けてしまいます。「スピード」に関しては、「コピーできないビジネスは無い」という前提に立って、コピーされるよりも早く動く意識が重要です。

 

——「スピード」を高めるために、どのように組織を動かしていくことを意識されていますか?

些細なことですが、会議を減らす、ドキュメント作成に時間をかけない、サービス開始後すぐにマーケティングをする等、とにかく早く意思決定できる土壌を作ることが大切です。

また人材配置においても、まずはスピードの早いメンバーに任せること。例えば前職のLINEでも、スピードがすごく早いけれど、仕事の質は荒い、という人がいる場合は、一旦作らせて、あとで仕事の質を高くして、磨き上げる、ということをやっていました。

C Channelでもフットワークが軽いメンバーにまずは仕事を任せ、その間に質を磨き上げる体制を準備し、最後はそのチームにパスして磨き上げるようにしています。人の資質を見極めて、組織が「質」と「スピード」の両方を実現できるよう、人材配置をすることが重要です。

 

——会社がある程度の組織規模になると、エンジニアとクリエイティブ、営業といった、組織間の壁がスピードを阻害するケースもあるように思います。それらに対する対処法をお聞かせください。

そこは現状、私が組織の間に入り込んでサポートしてしまう場合が多いかもしれません。開発経験があって仕様書もかけるし、動画も詳しいし、営業もできるので。そこはベンチャーの起業家らしく、臨機応変にやっています。

女性がイキイキ活躍する組織の作り方

——御社が組織マネジメントで意識されていることはありますか?

女性が大いに活躍できる組織マネジメントを意識しています。我々は女性向けサービスの会社なので、ユーザーに近い女性の感性がサービス開発において重要になります。最終的に作ってる側がいいと思わないと、ユーザーもいいと思ってくれません。

創業当初は男性ばかりでやっていて、その時はいわゆる「男性型のマネジメント」で、かなり目標管理も厳しくやっていました。その中に女性が初めて来てくれて、そのままのマネジメントを続けていたところ、すぐに辞めてしまいました。

このような経験から、女性、特に「C CHANNEL」のユーザーのような「キラキラが好き」といった若い女性がイキイキと働ける職場にしないといけないと考えるようになりました。

 

——若い女性が多い職場を具体的にどのようにマネジメントされているのでしょうか?

なるべく笑顔を増やす職場作りを心がけています。

若い女性はとにかく褒めて伸ばす。C Channelで働いてくれる若い女性は、「自分らしい人生を生きたい!」という子が多いので、自分が好きなことを実現できる環境づくりが一番モチベーションにつながります。なので、評価においても「いかに自分が好きなことを実現できているか」を評価に結び付けたりもしています。

一方で、チームの管理職のメンバーに対しては、「とにかく愚痴を聞くこと」「背中を押してあげる」といったことを意識しています。若い女性が多いチームでは、あまりトップダウンのマネジメントではなく、逆ピラミッドのような構造を作ってあげることが重要だと考えています。

これが、女性が多い職場を円滑にマネジメントする秘訣だと思います。

 

 

>第5話「世界にチャレンジする際の、パートナー選びの秘訣」に続く

>C Channel公式HPはこちら

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筆者 下平 将人

筆者 下平 将人

筆者 下平 将人

法律事務所、LINE株式会社の社内弁護士(リーガルカウンセル)、新規事業開発を経てDIに参画。DIでは、ベンチャー投資、投資先の経営支援に取り組み、投資先企業の社外取締役等を務める。東京弁護士会所属弁護士。Arts and Lawに所属しクリエーターの無料法律相談を担当。チャレンジングな事業領域に挑戦する起業家と汗をかき、共に理想を追い求め続ける存在でありたい。

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