「起業家の罠」を乗り越え、最高にハッピーな旅を アカツキ 塩田元規CEO(第6話)

起業家が陥りがちな「闇落ち」の罠

――ベンチャーナビの読者である、若手起業家や起業を目指している方にメッセージをお願いいたします。

私がよく言っているのは「起業家には陥りがちな罠がある」ということ。私はその罠を「闇落ち」と表現しています。(笑)

最初は楽しそうにやっていたのに、だんだん眉間にシワが寄り、言うこともちぐはぐになる。この変化は、自分で気づくことができないんです。この罠を避ける方法は、周囲に、絶対に自分を愛してくれる安心できる人、「絶対的な応援団」をつくることです。起業家が罠にはまりそうな時に「おかしい」と率直に言ってもらう仲間を持つことです。

 

起業家自身が「ハッピーになること」も仕事の1つだと思います。

何か事を成し遂げるために、自分が犠牲になるタイプの起業家はもう古いと思います。起業家は、doing(事業)はもちろんそうですが、being(人としてのあり方)でも世の中に影響を与えることができますから。それに、起業家が楽しそうにやってくれないと、みんな起業家になんてなりたがらないですよね。

人はいつ死ぬかわからないのだから、死んだときに後悔がないように、起業家こそ常にハッピーであり続けることを忘れないようにしてほしいです。

 

完璧なリーダーにならなくていい

僕が起業家の皆さんに伝えたいメッセージは、『Don’t be a perfect leader, be a happy leader. 完璧なリーダーになろうとするな。ハッピーなリーダーになれ』です。

私自身、起業してからこれまでの道のりは素晴らしい旅で、たくさんのことを得たし、たくさんの素晴らしいことを体験しました。一方で、たくさんのトラップもありました。トラップにも落ちたこともありました。

「何があっても諦めちゃだめだから、成し遂げなきゃいけないから、何があっても無理して頑張ろう。そのために完璧なリーダーでなければいけない」起業家というのはそう考えがちですし、人に弱みを見せられないこともたくさんあると思います。

でも、これからの時代は、人に「助けて」と言えるリーダーのほうが強いと思います。リーダーがかっこつけず、自然体でいるからこそ、組織のメンバーも「自分もかっこつけなくていい」、「幸せになっていい」と思うことができます。自分が苦しい時に「苦しい」と言葉にできて、周りに助けてと言える。完璧なリーダーではなく、「自分らしいリーダー」として人生を楽しめたら、死ぬ時にも後悔しないと思います。

自分らしいスタイルで、起業家である皆さん自身も、組織のメンバーや関わる人たちも、自分自身を許しながら最高の旅を楽しんでほしいです。

 

■読者のみなさまへのメッセージ■

 

 

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著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

早稲田大学理工学部を卒業後、株式会社NTTドコモに入社。 NTTドコモでは、SI事業のプロジェクトマネジャーとして、金融・医療業界を中心にソリューション提案/開発業務に従事。その後、法人向けブロードバンドサービスの戦略策定業務を経てDIに出向。DIでは国内ベンチャーへの投資、事業支援に取り組む。

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