日本における新しい「金融インフラ」を目指す ウェルスナビ 柴山和久CEO(第6話)

働く世代に、資産運用の成功体験を

――今後、「WealthNavi」で成し遂げたいことをお聞かせください。

世界に目を向けてみれば、機関投資家や富裕層の間では「長期・積立・分散」を軸とした資産運用がスタンダートです。こうした世界水準の資産運用は、ロボアドバイザーに形を変えて、欧米の若い世代にも広がりつつあります。

「長期・積立・分散」の資産運用が王道とされているのは、長期の視点を持つことで一時的な金融危機を乗り越え、継続して積み立てることで相場の変動をうまくつかまえられるからです。

テクノロジーの進化により、プライベートバンクが提供してきたような富裕層向けサービスが広く一般にも使えるようになりました。簡単な質問に答えて運用プランを決め入金すると、あとはすべて自動で取引が進むので、忙しく働く世代でも隙間時間で資産運用ができます。WealthNaviを使い、日本で働く世代にも10年後、20年後に成功体験をつかみ取ってもらいたいです。

そして、ゆくゆくはWealthNaviを、日本における新しい「金融インフラ」として育てたいと思っています。資産作りを考える誰もが、使いたいときに安心して使える存在を目指しています。

 

起業家同士で助け合うことで、困難を乗り越えられる

――ベンチャーナビの読者のみなさま(若手起業家や起業を目指している方)にメッセージをお願いいたします。

もし起業するか迷っている人がいるとしたら、起業しない方がいいかもしれません。(笑)

起業家というのは、周囲が止めたとしても起業してしまうような人です。起業すると大変なことの連続なので、最初に迷うようであればやめておいた方がいいと思います。

一方で、「勢いで起業する」というのは私は肯定派です。

私自身、ビジョンは最初から持っていましたが、起業する決断は勢いでしました。(笑)起業する前に、知人から「そのサービスを作るには資本金1億円必要だ」と言われ、1億円くらいならなんとかなるかな、と思い起業したのです。でも実際蓋を開けて見ると、最低資本金6億円が無いとサービスの開始すらできないことがわかりました。起業する前からそれを知っていたら、起業しなかったかもしれません。(笑)

 

――ロジカルではない意思決定も重要ということでしょうか?

これまで何社もの企業が日本に欧米並みの資産運用の考え方を根付かせようと挑戦し、失敗してきていますので、ロジックだけで見ると、「なぜウェルスナビなら出来るのか?」という問いに起業前から答えることはできません。

そうなると残るのは、あえて空気を読まない力、勢いですよね。起業家に必要な素養でも言いましたが(第1話リンク)、時には自分を信じて、「暗闇に向かった跳躍」をする勇気が必要だと思います。

 

――既に起業した起業家の皆様にもメッセージをお願いいたします。

お伝えしたいことは「一人で悩むな」ということです。

私も起業して3年になりますが、スタートアップは事業の成長ごとに異なる試練に直面します。それらの課題の多くは事業領域とは関係なく、どのスタートアップにも共通する課題です。私自身は起業家仲間に恵まれて、一人で悩まずみんなで乗り越えてきました。

ぜひ起業家同士支え合いながら、それぞれのビジョンやミッションの実現を目指していきましょう。

 

■読者のみなさまへのメッセージ■

 

 

 

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著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

早稲田大学理工学部を卒業後、株式会社NTTドコモに入社。 NTTドコモでは、SI事業のプロジェクトマネジャーとして、金融・医療業界を中心にソリューション提案/開発業務に従事。その後、法人向けブロードバンドサービスの戦略策定業務を経てDIに出向。DIでは国内ベンチャーへの投資、事業支援に取り組む。

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