起業家であることの唯一の意味 マイネット 上原社長(第6話)

インタビュー|2017.06.23

ゲームサービス事業の国内最大級かつパイオニアとして急成長中で、『オンラインサービスの100年企業』を掲げる株式会社マイネット。2015年に東証マザーズ上場を果たし、創業11年目を迎えている代表取締役社長 上原 仁氏に、起業家としての心得やベンチャー組織論について聞いた。(全6話)

意志・理念を決める権利を得ることが起業家になる意味

--ベンチャー企業は弱い存在だけれども、上原さんは新しい常識を作ることができれば強いとおっしゃっていましたね。

そうですね(第4話リンク)。私たちのようなベンチャー企業は意志ベースで集まっている。強いもなにも、弱いんです。ただ、弱いけれど、強靭なんですね。

繰り返しになりますが、起業はいいことがほとんどないのですよ(第1話リンク)。失敗の確度が高いし、大変だし。リスクとリターンの関係で見ても、正直、割に合っていないと思います。だから、「大きい事やりたい」から起業するのはやめておいたほうがいい。

でも、やる。起業家はやるんですよ。起業家たる唯一の意味は、その理念を決める権利を持っていることです。

みんな仕事をするときには、何らかの論理構造を持っているのですが、それは誰かの借り物であったりとか、すでに大きくできあがっている理念のうちの一部であったりします。起業の意味は、その理念を最初に決める権利を得ること、それのみなのですよ。そしてその理念でどこまで影響を及ぼせるか、世界の価値観を変えられるかという挑戦をする権利を得ることです。

成長し続けることがベンチャーに課せられた使命

--今回のインタビューを通して、上原さんの「熱量」が強く伝わってきました。そんな上原さんですから、ベンチャーナビの読者のような若手起業家や起業家予備軍の方にアドバイスをすることも多いのではないでしょうか。

まず「起業家」という生き物が大好きなんですよね。自分が小学生の頃に憧れた存在で、年下であろうと年上であろうと、なんであろうと起業家が好きで好きでたまらないわけです。

なので、起業という意志を持っている人には、若い子でも、おじさんに対してでもまずは興味を持つし、彼らがどうすれば本当にハッピーな状態になれるかを考える。結果的に、アドバイスすることは多くなりますね。

--具体的にどう「好き」なんでしょうか?

一緒にいるとワクワクします。起業家と接していること自体にワクワクできる。「0」が「1」になる無限の可能性に触れていること自体が好きですね。

自分自身は、そんな起業家のうちの1人でしかない。何万、何十万という起業家たる人々が世の中を「無」から「有」にしていくし、社会全体の「揺らぎを作る」わけですね。その熱源になっている人が好き。起業家が好き。ワクワクします。

--起業家の使命はどのようなものだとお考えですか?

ベンチャー、スタートアップは利益成長してこそ意味がある。逆に言うと「成長しないならやめておけ」なんです。

マイネットで昔やっていた事業も利益は出ていましたが、これ以上利益成長出来ないということで事業を変更しました。ベンチャーは成長し続けることが使命だと思います。

--最後にこれを読んでいる起業家、起業家予備軍の皆様にメッセージをお願いします。

言いたいことは「勝たな意味ない」です。

本当にやると決めた「意志」はなにか。

その「意志」を実現するために、それは本当に重要か。

もし重要だとするなら「やるからには勝たなきゃ意味ない」と伝えたい。

成長し続けることでしか、ベンチャーは存在することができない。けれども、「新常識」を創る事業を生み出し続けられれば、ベンチャーでも勝つことはできる。

今回のインタビューでそう皆さんが感じてくれたら嬉しいです。

 

>マイネット公式HPはこちら

■マイネット上原社長バックナンバー■

第5話 「 経営トップがライブで意志を伝承し続ける」

第4話 「企業ロゴ変更に込めた「新常識」開拓への想い

第3話 「600名企業の上原流・組織論」

第2話 「たとえ失敗しても事業が変わってもブレない理由」

第1話 「起業家にとって大事な3要素とは?」

著者 岡 俊一郎

著者 岡 俊一郎

DI参画後、国内外の企業・団体に対する戦略策定プロジェクトに従事。「世界の発展に貢献したい」という思いを抱えながら、国内・外のベンチャー企業に対する支援を行っている。 アーティストとスタートアップを巡る資本の動きの類似性・差異について考察するのが目下の趣味。

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