世界13拠点に展開。アジア発のAIテクノロジーカンパニー「AnyMind Group」 十河宏輔CEO(第1話)

2016年の創業以来、「AIテクノロジー」を軸に世界13拠点に事業を展開し、グローバルカンパニーとして飛躍的な成長を遂げているAnyMind Group(エニーマインドグループ)。同社は2018年10月にLINE、未来創生ファンド、ドリームインキュベータ等から約15億円の資金調達を実施。CEOの十河宏輔氏に、2017年9月のインタビューに続き、今回は事業拡大のポイントや今後の展望などについて聞いた。(全5話)

「AIテクノロジー」を軸に、3事業を世界同時展開

――御社は創業からわずか3年足らずのうちに次々と事業を立ち上げられていますが、改めて現在展開している事業の概要についてお聞かせください。

元々はアドテクのマーケティングプラットフォーム「AdAsia Digital Platform」から創業しましたが、今ではインフルエンサーマーケティングプラットフォームの「CastingAsia」、ソーシャルリクルーティングソフトウェアの「TalentMind」という事業も展開しています。

いずれの事業にも共通しているのは、「AIテクノロジー」を強固なビジネスモデルに用い、様々な人・組織・産業の成長を実現していること。そしてアジア全域で同時に事業展開していることです。

 

十河 宏輔/1987年香川県生まれ。AnyMind Group CEOとしてグローバルでのビジネス拡大を牽引。同社は創業1年目で売上約14億円、2年目で約28億円を達成。2016年の「Most Influential Global Marketing Leaders 2016」や、2017年の「Under-30 Achiever of the Year」等、数々のAwardを受賞。

 

――「CastingAsia」は具体的にどのようなサービスを提供されているのでしょうか?

AIテクノロジーを活用し、インフルエンサーのソーシャルメディア(SNS)のデータを分析することで、広告主にとって最適なインフルエンサーをレコメンドするサービスを提供しています。さらに「CastingAsia」ではプラットフォームを広告主に解放しているので、広告主自身がニーズに合わせて最適なインフルエンサーを探すこともできます。

2016年8月にリリースして以来、アジア11ヶ国、35,000人以上のインフルエンサーに参画していただいており、事業規模もかなり急成長しています。

 

――創業からわずか半年で2つ目の事業となる「CastingAsia」を立ち上げられています。急成長のポイントは何でしょうか?

我々がなぜここまで急成長できているかと言うと、調子が良い時に「次の種」にしっかり投資し、チャレンジし続けてきたからです。

チャンスがあればすぐにやる。圧倒的スピード感で先手を打ち続けることが、AnyMind Groupのカルチャーであり、急成長の源泉です。

 

「AI」がマーケティングとHRテックを結ぶ

――2018年にはHRテック領域での新規事業「TalentMind」も立ち上げられていますが、こちらはどのようなサービスを提供されているのでしょうか?

採用管理システム、いわゆるATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる領域のサービスを提供しています。ただし、普通の採用管理システムだけではなく、AIテクノロジーで採用候補者の履歴書やソーシャルメディアを分析し、企業とのマッチング度合いを自動でスコア化する機能を備えています。

大手企業の多くは候補者を書類選考するだけでも多大な労力を要していますが、「TalentMind」を使えば、AIが選出したスコアの高い人を優先的に選考していくことができます。

また、実際に面接をした際の評価や、入社後の評価データも収集・分析できるようになっていくため、データを蓄積すればするほど分析アルゴリズムが改善し、企業とマッチング度の高い人材を効率的に採用できるようになります。

 

――サービス開始から間もない「TalentMind」ですが、手応えはいかがでしょうか?

おかげさまで、サービス開始からわずか半年で200社以上にご利用いただいており、サービス利用継続率も100%に近い水準です。

例えばタイで2番目に時価総額が大きいSCG(Siam Cement Group)様が全社導入していただくなど、採用活動に先進的な取り組みをされている会社に認めていただいているのはすごく良い状況かなと思います。

データが貯まれば貯まるほど使いやすくなるサービスなので、早く多くのお客様に利用いただけるようにしていきたいですね。

 

――HRテックの領域は多くの競合がいるかと思います。競合差別性に関してはどのようにお考えでしょうか?

たしかにATSに関してはグローバルでも競合が増えてきています。しかし我々はATSそのものがやりたいのではなく、あくまで良質なデータを集め、AIテクノロジーを活用することで企業の採用活動を最適化したいのです。

単純に「採用管理が楽になる」ツールや、スクリーニングのみにAIを活用するサービスは出てきていますが、スクリーニングから採用管理までAIがワンストップで最適化できるサービスは世界を見渡しても存在していません。

アドテクで培った「AIテクノロジー」のノウハウをHRテックに活用する。このアプローチができるプレーヤーは他にいませんし、だからこそ成長できているのかなと感じています。

 

■読者のみなさまへのメッセージ

 

 

>第2話「リーダー自ら「背中で牽引」し、世界で事業を成功させる」に続く

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著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

著者 堀田 慶介

早稲田大学理工学部を卒業後、株式会社NTTドコモに入社。 NTTドコモでは、SI事業のプロジェクトマネジャーとして、金融・医療業界を中心にソリューション提案/開発業務に従事。その後、法人向けブロードバンドサービスの戦略策定業務を経てDIに出向。DIでは国内ベンチャーへの投資、事業支援に取り組む。

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