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行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ PR TIMES 山口拓己社長(第4話)

「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、国内シェアNo.1のプレスリリースプラットフォームを運営する株式会社PR TIMES。2016年3月に東証マザーズへ上場し、2018年8月には東証一部への市場変更も果たした同社 代表取締役社長の山口拓己氏に、経営者としての素養や成長事業の創り方について聞いた(全4話)

戦わず「無敵」になる

ーー国内No.1シェアを誇るプラットフォームを作り上げた秘訣をお聞かせください。

たしかに私たちは営業現場においては「プレスリリース業界シェアNo.1」という表現を使いますが、戦略を考えるときには全く別のことを考えています。プレスリリースやPR業界という枠で自分たちを定義していないんです。

常に自分たちで市場と顧客を新しく定義し、その中で事業展開してきました。負ける戦いもしないし勝てる戦いすらしないで、戦わずして勝ち続ける「無敵」を目指すことばかり考えているのです。

だからこそ、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」という弊社のミッションは、従来のPRの枠組みにとらわれない発想から生まれています。

 

ーーPR会社ベクトルの子会社という立場でありながら、非常に大きな視座を持って事業運営されているのですね。

実は、唯一戦っていたとすると、親会社の「ベクトル」には挑んでいました。

私は当初ベクトルの取締役という立場で、PR会社の事業やサービスの理解が深まるにつれて、本当に属人的な業務の多さに驚かされました。

この属人的な業務を「作業代行・アウトソーシング」と「コンサルティング・プランニング・クリエイティブ」の2つにわけるとすると、前者の「作業代行・アウトソーシング」に関してはインターネットやソフトウェアを活用して置き換えられると考えました。

 

ーー結果的に、ベクトルさんもいまやPRのみにとらわれない、幅広い事業を展開されています。

これはPR TIMESがIPOするときによく言っていたことですが、「ベクトルとPR TIMESのシナジー」は事業のすみ分けではありません。私たちがPR会社の属人的な業務を代替していくことで、ベクトルがさらに高付加価値のサービスにシフトできるということです。

私は現在、ベクトルのサービスを詳しく知る立場にありませんが、開示資料などを見るとあきらかに客単価が向上しています。ということは、付加価値も上がっている証です。

 

「ミッション」を忠実に目指し続ける

ーー親会社であるベクトルさんの利益追求ではなく、あくまでミッションに忠実にということですね。

支配株主が少数株主の利益を棄損することによって自己利益を最大化すれば、企業価値そのものを低下させることになります。

当然、資本の論理で株式のマジョリティを持つ株主の意向で、経営体制が刷新されるということは起こりえます。ただ私たちは上場企業である以上、支配株主と少数株主で利益相反するような経営判断は決して行いません。そもそも日本では経営者の自由裁量も業績に与える影響も小さいと言われていますが、それに甘んじているのは経営者自身です。どこまでも結果を出し続ければ、信認されると考えています。

配当政策に関しても、今の段階で株主へ分配するよりも、未来の成長に向けて投資を回して、中期的には株主だけでなく様々なステークホルダーの利益を全てかなえようとしています。それがたとえ矛盾をはらんだ考えだとしても。

上場して3年半経って、誰でも当社株式を売買できるって素晴らしいと改めて感じています。事業を通じて社会に役立つだけでなく、株主価値向上を通じて公共の利益にも貢献できるわけです。持続的な成長を実現して、広く株主の利益に大きく寄与できるように、中長期的な視点で株価や時価総額と向き合っています。

 

ーー最後に、PR TIMESの今後の目標をお聞かせください。

一言で言うと「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションの実現です。

事業をやればやるほど、PR TIMESのミッションは社会にとって重要なもので、それを実現するのは私の使命だと思うようになってきました。ニュースでも、事故や事件、スキャンダルといった情報に多くの人の時間が奪われています。

この「行動者」とは、決して有名な経営者や人気起業家のことを指しているわけではありません。むしろ、私たちが暮らす社会を実現する「名もなきヒーロー」がたくさんいて、そこにスポットライトを当てていきたいと思っているんです。

このPR TIMESという事業をこれからも成長させ、「名もなきヒーロー」の行動や想い、場合によっては今までの苦労や挫折といったものを多くの人に伝え、また次の行動者を生み出す社会を実現したい。「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションに社会を近づけることが私たちの社会的存在意義だと思っています。

 

 

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著者 平重 克樹

著者 平重 克樹

著者 平重 克樹

感性デザイン工学専攻で大学院修了後、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、IoT/AIを軸とした、デバイス・アプリケーションの両面から経営課題にアプローチするビジネスコンサルティング業務に従事。建設業界の働き方改革・生産性向上に寄与するIoTソリューション事業(デジタルトランスフォーメーション:DX)の新規立ち上げを行う。また同時に、オープンIoTプラットフォームを展開する4社JVのインキュベーション支援業務に携わる。MWC Barcelona 2018・2019出展。 その後、株式会社ドリームインキュベータ(DI)に出向。DIでは国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。また、国内1号ファンド「DIMENSION」の立ち上げに関わる。

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