旧Venture Naviは、DIMENSION NOTEにリニューアルしました

「無駄をなくしたスマートな社会の実現」に向けて SHIFT 丹下大社長(第5話)

「無駄をなくしたスマートな社会の実現」を目指し、あらゆる領域の企業に対してソフトウェアの品質保証・テストを提供する株式会社SHIFT。2019年度「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」において新興市場部門第1位の優良企業に選出されるなど、投資のプロからも注目を集める急成長企業だ。そんな同社を牽引する丹下大 代表取締役社長に、起業家にとって重要な素養、成長事業の創り方などについて聞いた(全5話)

売上1兆円企業を目指す

ーー圧倒的な成長を続ける御社は「売上1兆円」を目指すと明言されています。

「売上1兆円」の会社になるためには、社会から必要とされ続ける必要があると思っています。

我々が主軸としているソフトウェア産業も、実は「食料廃棄問題」と同じような社会課題を抱えています。

たとえば「スマホアプリ」は世界で年間約1万3000個作られていても、市場で生き残れるのはたったの100個。残りの1万2900個は失敗して捨てられているということです。

スマホゲームも約1.2兆円という市場規模の中で6000ものゲーム会社がしのぎを削っている。大きいタイトルだと何年、何億円という開発コストをかけて新作を出すわけですが、ローンチして1週間で人気圏外に行ってしまったら二度と浮上しない。かけた投資は水の泡です。

要は新しいサービスを生み出すばかりではなく、しっかりユーザーに使ってもらえる品質、UIUX、マーケティングといった「ラストワンマイル」こそが重要なのです。それなのにIT業界は新サービスの立ち上げばかりにリソースが割かれて、非常に不均衡な状態となっています。

それだけ大きな社会課題に立脚しているからこそ、「ソフトウェアの品質保証」という事業には「売上1兆円」を成し遂げうるだけの大きな可能性があると思っています。

 

ーー具体的に「ラストワンマイル」の部分で取り組まれていることをお聞かせください。

例えばスマホゲームでは「β版テスト」に注力しています。

スマホゲーム市場は0.1%の重課金者が課金全体の約50%を支払っていると言われています。なので、いかに重課金者に刺さるプロダクトを、彼らに確実に届けるかが事業の成否を分けます。

我々はその0.1%の重課金ユーザーネットワークを3万人抱えていて、彼らにローンチ前のゲームを試遊してもらって改善項目の洗い出しを実施しています。そうすることでより面白いゲームが開発でき、さらに初期ユーザーとして彼らが熱源となってマーケティング効果も期待できるわけです。

同様のことが法人向けサービスソフトウェアなどにも転用できるでしょう。そのサービスのヘビーユーザーとなる人たちにサービスを使ってもらい、機能改善につなげていく。そうすることで無駄なサービスが世の中に生まれることを防ぎたいと思っています。

 

見据えるは常識を変えるプラットフォーム

ーー今後の展望についてぜひお聞かせください。

「無駄をなくしたスマートな社会の実現」という言葉の通り、ソフトウェアの品質保証にとどまることなく、社会が必要とするものをシンプルに提供していきます。

あのAmazonも、最初は通販で一番売りやすい本から事業をスタートしました。私たちもソフトウェア業界で最も非効率だったからこそ、「品質保証」という領域で事業をスタートしました。

ですので、見据える次元はソフトウェア業界のAmazonのような存在。

実際、すでにエンジニアのデータベースも、製品データベースも、我々のプラットフォームにどんどん集まってきています。このようにプラットフォームが強くなってくると、品質保証だけではなくて様々なサービスを提供できるようになるでしょう。

今後、さらに成長速度を加速して「無駄をなくしたスマートな社会の実現」を達成していきます。

 

ーー最後にベンチャーナビの読者である起業家予備軍・若手起業家に向けてメッセージをお願いいたします。

起業することが目的ではなく、社会を良くすることが目的であることを肝に命じて欲しいですね。

最近はスタートアップがブームになっているせいか「ウェイウェイ系」と私が呼ぶ起業家が多くなっています。「世界を変える!」と言うのは簡単ですが、売上を上げない限り経営を続けることはできません。起業家はロックスターではないのです。

ですので、むやみやたらに起業することがいいとは思いません。これも「無駄をなくしたスマートな社会の実現」と同じですね。

しかし本気で「社会を良くする」ために起業するならば、顧客も社員も幸せにできる会社を創り、頑張っていただきたいと思います。

 

 

>SHIFTの採用情報はこちら

>SHIFTの公式HPはこちら

>>DIMENSION NOTEのLINETwitter 始めました。定期購読されたい方はぜひご登録ください。

著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

早稲田大学政治経済学部卒業、グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA, 英語)修了。楽天に勤務後、EdTechベンチャーの東京オフィス立ち上げに参画。法人向け事業の急成長に貢献。その後グロービスにて英語MBAプログラム Japan Accountのリーダーとして、個人向けマーケティングと事業開発を担当。現在DIでは国内のスタートアップへの投資・上場支援を行い、志高い起業家への経営支援を通じて日本経済の活性化に取り組む。週末を中心にビジネススクールで思考領域の講師も務める。

DIMENSION NOTEについてのご意見・ご感想や
資金調達等のご相談がありましたらこちらからご連絡ください

CxO Story

CxOのインタビューはこちらでお読みいただけます