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ガッツポーズして死ねるような人生を。ナイル 高橋飛翔社長の「夢と志」(第1話)

「デジタルマーケティングで社会を良くする事業家集団」を標榜するナイル株式会社。月間利用者数1,000万人を超えるスマホアプリ紹介サービス「Appliv」や、車のサブスクリプションサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」など、多領域に渡り注目サービスを生み出し続けている。そんな同社代表取締役社長 高橋飛翔氏に、起業家にとって重要な素養、成功する事業の創り方などについて聞いた(全6話)

「自分がどう死にたいか」を問う

ーー起業家にとって重要な素養を3つ挙げるとするとなんでしょうか?

私が考える3つの素養は、1つめに「夢と志」があること。2つめが「諦めないこと」。3つめが「倫理観と筋を通すこと」です。

「夢」とは、起業家としてどうなりたいかという自分本位な「夢想」と言い換えることもできます。その「夢想」が、社会や顧客本位な思いと繋がったときに「志」と呼べるようになる。

この「夢と志」が共存し、有機的に繋がりあった状態にあるというのが、大きなことを為す起業家にとってすごく大事だと思っています。

 

高橋飛翔/1985年生まれ  東京大学法学部在学中にナイル株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。「デジタルマーケティングで社会を良くする事業家集団」ナイルを牽引し、法人顧客向けデジタルマーケティング支援事業や自社メディア事業を立ち上げ。2018年より新規事業として、モビリティ領域における新たな事業モデルの構築に取り組む。

 

ーー高橋さんはどのようにして「夢と志」を持たれるようになったのでしょうか?

小さい頃から織田信長やトーマス・エジソンなど偉人の伝記を読むのが好きで、様々な人の伝記を読むうちに「将来は偉人と言われるような人になりたい」となんとなく思うようになりました。

この思いが「夢」として明確になったきっかけは、中学1年生の時の祖母の死でした。「自分がどう死にたいか」について深く考えるようになったのです。

世界中の人が自分の人生を惜しんでくれるような人間になって死にたい、「自分は思う存分生きた!」とガッツポーズして死ねるような人生を生きたい。これが私の「夢」になりました。

幼い頃から持つこの「夢」は、今も変わらず私の原動力となっています。

 

「夢」と「志」が繋がった

ーーその「夢」がどのようにして「志」と繋がっていったのでしょうか?

大学在学中の21歳で起業してビジネスを始めた頃は「夢」しか持っていませんでしたね。自分の事業を大きく成功させることばかり考えていました。

しかし、そこから10年以上ビジネスを続ける中で、お客様や従業員、株主など、数多くの人から期待をかけていただく機会が増え、次第に「この人たちの期待に応えたい」「この人たちに幸せでお返ししたい」という「志」が生まれていきました。

当社のミッションである「社会に根付く仕組みを作り、人々を幸せにする」という言葉にも、私の「志」が込められています。

「志」を達成することが、自分の「夢」の実現にもつながる。そう思えるようになったことが、私が経営者として一皮向けた分岐点だったように思います。

 

ーー2つめの「諦めないこと」についてはいかがでしょうか?

私は両親が起業家の家に生まれました。家訓は「ネバーギブアップの精神」。幼い頃から毎日、平均して1日3回以上「ネバーギブアップ」と言われ続ける家で育ったんです(笑)。

そんな環境下で育ったので、「勝つまでやれば負けじゃない」という考え方は骨の髄まで叩き込まれています。

事業立ち上げや資金調達など、10回トライして1回うまくいけば良いと言えるほど勝率が低いのが経営という世界。でもだからこそ、どんなに結果が芳しくなくても、「勝つまでやれば負けじゃない」という気持ちをもって諦めずに取り組んでいくことが、経営者として超一流になる必須条件だと考えています。

 

15億円の大型調達を支えた「倫理観」

ーー3つめの「倫理観と筋を通すこと」についてもお聞かせください。

これも「志」と同じで、期待をかけてくださる人に対して応えたいと思えば思うほど、自然と「倫理観と筋を通すこと」を大切にするようになりました。

例えば資金調達において、「起業家が常軌を逸したスタイルだから資金調達に成功した」といったような記事が美談として持てはやされたりしますが、私はそんなのは幻想だと思っています。

いくら起業家が狂っていても、投資案件としてリーズナブルでなければ投資家はついてこない。いくらなんでも10億円といった大金をロマンだけでは払えません。「倫理観と筋を通すこと」が必ず求められるのです。

 

ーー御社は2019年に15億円の大型資金調達にも成功されています。

私が資金調達で大事にしているのは、投資家に得してもらえると信じる値付けをすること、そしてその根拠をしっかりと説明することです。

会社を綺麗に化粧して偽ろうとするのではなく、会社の実像と可能性をしっかり理解してもらうのが資金調達における「筋」です。

投資家に儲けていただけるようなロジックを丁寧に作りこんだ上で資金調達活動をすれば、自分は儲け話を持ってきているんだと自信を持つことができますし、投資家も必ず納得してくれるでしょう。

「倫理観と筋を通すこと」で、支えてくださる方々を巻き込んでいく。そしてやると決めた以上はネバーギブアップの精神で決して「諦めない」。この繰り返しが、成功する起業家にとって重要なのだと考えています。

 

 

 

 

>第2話「「売上2万円」学生起業失敗から学んだ事業アイディアの見つけ方」に続く(7月下旬公開予定)

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著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

早稲田大学政治経済学部卒業、グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA, 英語)修了。楽天に勤務後、EdTechベンチャーの東京オフィス立ち上げに参画。法人向け事業の急成長に貢献。その後グロービスにて英語MBAプログラム Japan Accountのリーダーとして、個人向けマーケティングと事業開発を担当。現在DIでは国内のスタートアップへの投資・上場支援を行い、志高い起業家への経営支援を通じて日本経済の活性化に取り組む。週末を中心にビジネススクールで思考領域の講師も務める。

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