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GO代表三浦が語る「起業家にとって重要な3素養」(第1話)

広告の枠を超え、さまざまなクリエイティブで世間の注目を浴び続けている The Breakthrough Company GO。2020年にはベンチャーキャピタル事業「The Breakthrough Partners GO FUND」(GO FUND)も設立し、その事業領域を急拡大させている。今回はPRのスペシャリストでありクリエイティブディレクターでもある代表取締役 三浦崇宏(みうらたかひろ)氏に、起業家としての素養、事業拡大の秘訣などについて、DIMENSIONの伊藤紀行が聞いた(全6話)

「欲望」と「モラル」のバランスをとる

ーー三浦さんが考える、「起業家にとって重要な素養」を3つ挙げるとすると何でしょうか?

まず最初の起点になるのは「欲望」です。

「世の中を良くしたい」でも「お金儲けしたい」「有名になりたい」でもなんでもいい。起業家には予測不可能な出来事が沢山起こるので、それを乗り越えるだけのエネルギー源となる強い「欲望」がまずは必要です。

The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR/CreativeDirector。2007年 博報堂入社、マーケティング・PR・クリエイティブの3領域を経験、TBWA \HAKUHODOを経て2017年独立。「表現をつくるのではなく、現象を起こすのが仕事」が信条。Cannes Lions、PRアワードグランプリ、ACC TOKYO CREATIVITY AWORDS グランプリ/総務大臣賞など受賞多数。著書『言語化力(言葉にできれば人生は変わる)』(SBクリエイティブ)がAmazonのビジネス書ランキングで1位に。近著に『人脈なんてクソだ(変化の時代の生存戦略)』(ダイヤモンド社)。東京大学、早稲田大学、筑波大学などで講師実績あり。

 

2つめは「欲望」を良い方向に導くための「モラル」です。

起業家として世に出てる人って、一歩間違えたら詐欺師だと思うんですよ(笑)。起点となる「欲望」には良い欲望も、悪い欲望もありますからね。

これを間違ってない方向に導くための「モラル」、言い換えるとバランス感覚や、自己を律する感覚が非常に重要で、「欲望」と「モラル」は表裏一体の素養なのです。

「モラル」が先行して「欲望」が後からついてくることは無いので、まずは先に「欲望」があった上で、それを制御するための「モラル」を身につけるべきだと思っています。

最後の3つめは「人を好きになる力」です。

よく言われるのは逆の「人に好かれる力」ですよね。偉大な経営者には、たしかに人に好かれる「人たらし」な人が多いとは思います。しかしこれは外部から見たときの評価であって、本質は違う。

まずはじめに「人を好きになる力」があって、周りの人を愛し、周りの人に何か提供しようと日々しているからこそ、結果的に「人に好かれる」のだと思うのです。

例えば、周囲を怒鳴り散らして怖い経営者っていますよね。一見すると、「なんであの人に皆ついていくんだろう?」と不思議に思うかもしれません。しかしそういう経営者ほど、みんなが見ていない所で全く違うパーソナルコミュニケーションをして、きめ細やかに気配りしていたりするんです。

「人に好かれる」のはコントロールできませんが、「人を好きになる」のは自分次第。なので「人を好きになる力」がある起業家は、結果的に仲間から好かれ、チームを導くことができると思います。

まとめると、まずはなんらかの「欲望」から始まり、その欲望がダークサイドに堕ちないための「モラル」、そして「人を好きになる力」。この3つが私が思う起業家にとって重要な素養です。

 

「自分探しの檻」に閉じ込められていないか?

ーーいま挙げられた3つの素養を身につけられた原体験があればお聞かせください。

私は特に原体験といったものが無いですね。みんな原体験を求めたがるんですけど、別に無くても良いと思うんです。色んな起業家が原体験の話をすると思うのですが、それも多くの場合は後付けだと思うんですよね。

例えば、暑い日に道を歩いていて「エアコンを持ち運べたらいいのに」と思ったことがきっかけで、持ち歩き扇風機を作って大金持ちになった起業家がいたとします。この人に「原体験は何ですか?」と聞いても、「道を歩いていたら、めっちゃ暑かったんですよね」と答えるでしょう。でも暑いのはみんな同じですよね(笑)。

もっと極端な例を挙げると、ニュートンも「リンゴが落ちただけ」で万有引力を発見しました。

これは何を言っているかというと、原体験そのものの質よりも「日常の何かを原体験だと発見できる欲望」「全ての感覚を自分の人生にとって大事だと思う感性」のほうが大切だということです。

逆に言うと、原体験をみんなが欲しがるのは「諦めたいから」なんです。例えば「エジソンは子供の頃こんな経験をしたから偉大なんだ」「自分は普通の家庭に生まれたからダメなんだ」とか。

原体験の有無ではなく、何かを勝手に「原体験として発見できる視点」のほうが大事だと思います。

 

ーーではこれから起業を志す人たちも、原体験を必ずしも求める必要はない、と。

結果論として何か複雑な過去の原体験をベースに頑張る人が多いのはわかります。でもそれは起業家としての成否とあんまり関係ないんじゃないかなと思います。

私も貧乏で、割と複雑な実家で生まれ育ちましたが、そんなことがなくともこういう人間になってたと思います。

自分の原体験は何だろうと探している暇があったら、一つでも多くビジネスアイディアを考えたほうが良いし、一件でも多く営業に行った方が良い。

みんな「自分探しの檻」に閉じ込められちゃっているんです。そんなものはどうでもいい。むしろ全ての出来事から何かを勝手に発見し、自分ごととして捉えて行動する力のほうが大事だと私は思います。

 

 

 

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著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

早稲田大学政治経済学部卒業、グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA, 英語)修了。楽天に勤務後、EdTechベンチャーの東京オフィス立ち上げに参画。法人向け事業の急成長に貢献。その後グロービスにて英語MBAプログラム Japan Accountのリーダーとして、個人向けマーケティングと事業開発を担当。現在DIでは国内のスタートアップへの投資・上場支援を行い、志高い起業家への経営支援を通じて日本経済の活性化に取り組む。週末を中心にビジネススクールで思考領域の講師も務める。

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