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「二律背反する正義」を戦わせ、圧倒的成果にコミットする GO代表三浦(第5話)

広告の枠を超え、さまざまなクリエイティブで世間の注目を浴び続けている The Breakthrough Company GO。2020年にはベンチャーキャピタル事業「The Breakthrough Partners GO FUND」(GO FUND)も設立し、その事業領域を急拡大させている。今回はPRのスペシャリストでありクリエイティブディレクターでもある代表取締役 三浦崇宏(みうらたかひろ)氏に、起業家としての素養、事業拡大の秘訣などについて、DIMENSIONの伊藤紀行が聞いた(全6話)

あえて“二律背反”を組織内につくる

ーー組織づくりについて、気をつけているポイントをお聞かせください。

立場の異なる二人一組ですべての仕事をするようにしています。もう少し具体的に言うと、「二律背反する正義」を1人の中で抱え込むのではなく、2人の責任者同士で納得いくまで議論しながら仕事をすることが良いアウトプットを生むと信じているのです。

経営レイヤーでいうとファウンダーとして私と福本(代表取締役)がいますが、私は「価値の責任者」、福本は「マネジメントの責任者」として二人一組で経営しています。

私が「こんなに優秀なクリエイターがいるから採用すべき」と言ったとして、福本からすると「それでは今期の利益目標を達成できなくなる」という正義もあり得ますよね。どちらの意見も正しい、二律背反の状態です。

現場レイヤーだとビジネスプロデューサーとクリエイティブディレクター、必ず二人一組でプロジェクトに取り組みます。クリエイティブディレクターが「発想の責任者」であり、ビジネスプロデューサーが「実装の責任者」です。

例えばCM制作をするときに、「有名なタレントを使えば話題になる」という正義と、「有名なタレントを使えば利益が減る」という正義がぶつかることもあるでしょう。このように、あらゆる仕事において二律背反な状況は生まれるのです。

この二律背反した状況を1人で解決しようとすると、どうしても個人によって偏りが出てしまいます。特に私のようなクリエイターはお金や管理に関してはめっぽう弱いですからね(笑)。

なのであえて組織内に二律背反を生む体制をつくり、互いが納得できるまでとことん議論しあい、優れたアウトプットを作り上げていくようにしているのです。

 

「思想」と「環境」で人材を採用する

ーー優秀な人材を集めるために工夫されていることをお聞かせください。

人が組織に惹かれる理由は大きく「思想」と「環境」「報酬」の3つに分けられると思っています。そしてこの3つの全てにおいて合意できた人しか採用しないようにしています。どれか1つでも合致してない人は、入社したとしても長期的には互いに不利益になるからです。

その一方で、積極的に採用しているのは「クリエイティブ」というものの領域を広げるために必要な人材。

例えば勝田は「人事組織の専門家」です。彼女の持っている人材・組織ノウハウと、我々のクリエイティビティが組み合わさることで、どんどんと新しいビジネスが生まれています。

あるいは「投資の専門家」である小池はGO FUNDのリーダーとして採用しましたが、彼女の持ってるファイナンスの知識と我々のクリエイティビティが組み合わさることで、新しい形のスタートアップ支援を作ることができました。

このように「クリエイティブ」の領域を広げられる専門家採用は計画的に進めてきましたし、これからも積極的にやっていきます。ただしその際も「思想」「環境」「報酬」のすべてで合意できていることが条件です。

 

ーースタートアップは「報酬」の面ではなかなか待遇を高められない難しさもあるかと思います。その点はどのように考えられていますか?

ハイパフォーマーほど「思想」「環境」にこだわり、ローパフォーマーほど「報酬」にこだわります。なぜなら「思想」と「環境」さえ合致していれば、ハイパフォーマーなら「報酬」は自分の力で稼げるからです。

スタートアップが人材採用をするときに「報酬」ばかりを気にする人材は採用しないほうがいい。そういう人材はもっと大きい報酬の先にいつか取られてしまう人材です。

なので「思想」「環境」「報酬」の中で、スタートアップは特に「思想」「環境」に合意してもらえるかどうかを重視して採用を進めるのが良いと思います。

 

 

 

 

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著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

著者 伊藤紀行

早稲田大学政治経済学部卒業、グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA, 英語)修了。楽天に勤務後、EdTechベンチャーの東京オフィス立ち上げに参画。法人向け事業の急成長に貢献。その後グロービスにて英語MBAプログラム Japan Accountのリーダーとして、個人向けマーケティングと事業開発を担当。現在DIでは国内のスタートアップへの投資・上場支援を行い、志高い起業家への経営支援を通じて日本経済の活性化に取り組む。週末を中心にビジネススクールで思考領域の講師も務める。

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