スタートアップ/ベンチャー経営のための
ヒントやナレッジを発信

Kaizen Platform 須藤憲司CEOが語る経営者の3原則「すぐやる・真摯に向き合う・諦めない」(第1話)

「世界をKAIZENする」をミッションに掲げ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するプラットフォームとサービスを展開する株式会社Kaizen Platform。急拡大するDX市場を捉え2020年12月には東証マザーズへのIPOも果たした。そんな同社を牽引する代表取締役CEOの須藤憲司(すどう けんじ)氏に、起業家の素養や事業成長のポイントなどについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの中山航介が聞いた(全4話)

成功の秘訣は「好奇心」

ーー須藤さんが考える「経営者にとって重要な素養」を3つ挙げるとするとなんでしょうか?

まずは「すぐやること」。スピードや思い切りの良さです。

2つめが何に対しても「真摯に向き合うこと」。自責思考とも言い換えられます。

3つめが「粘り強いこと」。諦めないでやることです。

非常にシンプルですが、これ以上に大切なことはありません。

 

ーー須藤さんはどのようにしてそれらの素養を身につけられたのでしょうか?

前職のリクルートで新規事業開発を推進する際に大事だったのがこの3つでした。

様々な起業家を見てきましたが、どれだけすごいプランがあっても実行に移すのが遅いとチャンスを逃してしまいがちです。経営上ここは踏み込まなきゃいけないという瞬間を見極め、「すぐにやる」スピードや思い切りの良さが必要不可欠です。

また、新規事業は思い通りにいかない出来事の連続です。例えばサービスに対してお客様からクレームがあったり、従業員が思うように活躍できなかったりといったこともあるでしょう。

それらの事実から逃げずに「真摯に向き合うこと」。全部の出来事を他人事にせず、一つ一つ真摯に解決していく姿勢が大切です。

そして3つの中で最も大切だと思うのが「粘り強さ」。ビジョンを本当に実現できるかどうかは、突き詰めると経営者が諦めないでやり続けられるかどうかにかかっています。

実際、資金不足やマーケットフィットなどよりも「起業家の心が折れてしまうこと」で挫折してしまうスタートアップが多いように思います。

私は経営者のことを「サッカーで言うとフォワードではなくゴールキーパー」と表現しているのですが、経営者が最後まで諦めずに戦い続けることこそが、思い描いている世界を実現する唯一の方法です。

 

ーー「すぐやること」については、著書「ハック思考」(NewsPicks Book)の中でも”誰もが勇者になれる”と述べられているのが印象的です。何があれば人は”勇者になれる”のでしょうか?

私の場合は「好奇心」です。

「この先には何があるんだろう」という好奇心が恐怖に勝ってる状態のことを人は「勇気」と呼ぶのではないでしょうか。

さらに言うと、成功している状態とは「好奇心が続いている状態」だと考えています。

儲かるかどうかよりも、ワクワクし続けられているかどうか。これが経営者の目指すべき状態であり、素養で最も大切な「粘り強さ」にも繋がってくるのだと思います。

 

危機の時こそ即行動せよ

ーーこれまで須藤さんがご経験されてきた中で一番の危機と、それをどのように乗り越えられたのかお聞かせください。

成長投資をフルスピードでやってきたこともあり、資金調達は創業以来いつもギリギリの経営を行なってきましたね。資金調達の直前にウォーターサーバー代が払えず、会社の水を止められたこともあったりしました(笑)。

特に、最初に設立したアメリカ法人から日本法人を親会社とするインバージョンを実施したときには、売上がガクッと減るタイミングと重なってしまったこともあり資金繰りの危機に陥りました。

その危機を乗り越える起点となったアクションは、「会社がピンチです」「アイデアがある人は持って来て!」とメンバーにアナウンスしたこと。

そこからすごいアイデアがたくさんメンバーから上がって来て、それらをすぐ実行に移すことで「売上を伸ばす・コストを減らす・資金を集める」という3原則を実現することができました。

 

ーー会社の窮地をメンバーに伝えるのは勇気のいることだったのではないでしょうか?

隠すという発想は無かったですね。危機を隠しても誰も得しませんので。

そもそも毎年、伝統行事のように資金調達していましたから(笑)、弊社はそういった意味では危機に慣れた組織でした。結果的に業績悪化が原因で会社を辞めた人は一人もいませんでした。

振り返ってみてポイントだったことを一つ挙げるとすると、危機に気づいた瞬間に”他のメンバーにすぐに共有”したことです。

私の経験則では、経営者が危機を感じるタイミングから、実際に業績数値に現れて従業員のストレスが高まってくるまでには3ヶ月くらいの遅延があります。

そして3ヶ月もあればベンチャーなら打ち手が色々と打てるはずです。3ヶ月の猶予で結果を出すことができれば、メンバーが本当にストレスを感じる前に危機を脱することができるのです。

行動が遅れれば遅れるほど選択肢が減っていくので、危機の時こそ「すぐやること」が重要だと思います。

※インタビュー記事は2021年4月19日現在の内容です

 

 

 

>Kaizen Platformの採用情報はこちら

>Kaizen Platformの公式HPはこちら

>>DIMENSION NOTEのLINETwitter 始めました。定期購読されたい方はぜひご登録ください。

 

 

著者 中山航介

著者 中山航介

著者 中山航介

DIMENSION Business Producer: 上智大学経済学部卒業後、新卒でドリームインキュベータ参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当、'19年11月にベンチャー投資ファンドDIMENSIONの組成に伴い、ファンドメンバーとして活動。学生時代には、国内外スタートアップ、メガベンチャーでのインターンを数社経験。直近の注目先はヘルスケア、コンテンツIP、DX領域。

DIMENSION NOTEについてのご意見・ご感想や
資金調達等のご相談がありましたらこちらからご連絡ください

CxO Story

CxOのインタビューはこちらでお読みいただけます