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世界No.1へ向けてビジョンを“アップデート”した理由 バルクオム 野口卓也CEO(第4話)

「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」というミッションを掲げ、男性向け化粧品ブランド「BULK HOMME(バルクオム)」を展開する株式会社バルクオム。 2020年に入りTVCMの放映を開始し、このコロナ禍でも2019年同月比で約200%以上を記録するなど、メンズビューティー市場を牽引する急成長ベンチャー企業だ。 そんな同社の代表取締役CEO 野口卓也(のぐちたくや)氏に、起業家にとって重要な素養や、ブランドづくりなどについて、DIMENSIONの下平将人が聞いた(全5話)

世界のメンズビューティ―をアップデートする

ーー2020年10月にビジョンを「世界のメンズビューティ―をアップデートする」に改訂されました。

2013年にバルクオムというブランドを立ち上げた当初から「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」というのが我々のビジョンであり、目的でした。投資家の皆様はもちろんのこと、ユーザーの皆様にも「世界No.1の会社になる」というのをお約束してきたのです。

そのゴールは変わらないまま、会社のフィロソフィーをこの度ブラッシュアップしました。

いままでビジョンであった「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」はフィロソフィーでいうと上から2番目の位置付けであるミッションとなり、ミッションを達成することで実現したい最上段のビジョンを「世界のメンズビューティ―をアップデートする」と制定したのです。

アジアでは男性スキンケア市場もそれなりに盛り上がってきていますが、地球全体単位だとまだまだ選択肢が少なく、男性の美容に関する感度も低いままです。そんな世界を変えていきたいと思っています。

さらにフィロソフィーの3番目としてビジョンを実現するための行動規範である「BULKHOMME THE SPIRITS」を2つ定めました。

1つめは「LEAN(リーン)」。最小限のアクションでファクトを積み上げて、仮説の精度を高めていくという意味です。

2つめは「DEFINE(ディファイン)」。いつまでに何をするのかなど、何事も明確にするという意味です。

会社として目指す大きな結果は、毎日のタスクの積み上がりの先にあります。この2つのSPIRITをもとに、ミッションを達成し、ビジョンを実現していきたいと思っています。

 

会社と共にビジョンも成長する

ーーこのタイミングでビジョンをアップデートされた理由についてお聞かせください。

弊社はこれまで私1人で事業を開始したときから一貫して「BULK HOMMEを世界No.1ブランドにする」がビジョンでした。

このビジョンは世の中に対しての影響というよりも、どちらかというと社内オペレーションに落とし込みやすいインナー向けのビジョンです。ビジョンとしての質の高さを犠牲にしてでも、行動がすぐにイメージできることを優先していたのです。

これは今までの規模感の会社においては非常にワークしました。ど直球の言葉だからこそ、すぐに「世界を目指しているスタートアップ」であることが伝わったのです。

しかし会社が大きくなり、社会に与えられる影響が大きくなるにつれ、ビジョンもより社会的なものへと進化すべきタイミングがきました。

私はビジョン・プロダクト・マーケティングの関係性がうまく重ならなくなったタイミングが来たら、マーケティング>プロダクト>ビジョンの優先順位で見直していくべきだと思っていて、いよいよビジョンを見直すタイミングが来たと考えました。

 

ーーBULK HOMME THE SPIRITSに掲げられている「LEAN」「DEFINE」は、やもすると非常に成果主義的な印象も受けます。組織としてのまとまりを維持する上でのポイントはなんでしょうか?

自ら課題を見つけ、考え、処理していくプロ集団になると、得てしてメンバー間の連携が弱くなります。自分のKPIさえ達成すれば良いという風潮ですね。

その弊害を本質的に解決するために弊社ではピアボーナスという制度を採用しています。

Slackのピアボーナスチャンネル上で誰かが誰かにメンションしたら、会社のボーナスプールからそのメンションされた人に一定の報酬が与えられるというシンプルな仕組みなのですが、これが結構機能してくれています。

ピアボーナスをきっかけに「雑用お願いしちゃってごめんなさい!助かりました!」みたいなカジュアルコミュニケーションが活性化し、横の繋がり強くなったのです。

それぞれが「LEAN」「DEFINE」をベースにプロフェッショナリズムを発揮しながらも、会議室を出たらフレンドリーに会話できる。そんな働き方がバルクオムでは根付いています。

 

第3話> 唯一無二のブランドを「リーン」戦略で作り上げる バルクオム 野口卓也CEO

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著者 下平 将人

著者 下平 将人

弁護士として一般民事や企業法務を経験したのち、LINE株式会社の社内弁護士やチャットボット領域の新規事業開発担当を経て、DI、DIMENSIONに参画。人材紹介サービス「CAREEPOOL」のPM。投資先複数社の社外取締役。日本組織内弁護士協会理事。一橋大学法学部、慶応義塾大学法科大学院卒業、グロービス経営大学院卒業。 クリエーターをサポートするArts&Lawに所属しクリエーター向けに無料法律相談を実施。 アニメ業界のペインについて業界を横断して考える「Animation&law」を主催。

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